名古屋の経営コンサルタント レイマック

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豊田礼人の基本的な考え方を
書いているメルマガです

2011/05/20

第318号【シェア型の消費が増えている】

以前在席していた会社から仕事の依頼がきて、今日打ち合わせに行
ってきます。こういうの“凱旋”っていうのでしょうか笑。

※ブログは平日ほぼ毎日書いています。↓
http://ameblo.jp/raymac/

(連続318週間、無休で発行しています。)

◎今週のメルマガ 【シェア型の消費が増えている】

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■等価交換する人たちが増えている
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「Toka!!」という会が全国的に広がっているそうです。
(日経MJ20110518より)

これは、自分の持っている知識や技術を、他人が持つ知識や技術な
どと等価交換する仕組みを提供している会です。

主催者の呼びかけでカフェなどに10人くらいが集り、各自が「提供
できるサービス」と「欲しいサービス」を発表し、個別に2人組み
になって交渉します。需給が合えば“契約成立”なのだそうです。

自分の持っている知識や技術というサービスを、他人のサービスと
交換する。サービスの価格は「便宜上、1万円単位」としているそ
うですが、実際の価格というより等価交換のための“単位”に近い
のだそうです。

現在では全国でほぼ毎日開催されるほどの広がりを見せているそう
です。一度参加してみたいですね。
名古屋のToka!!会情報
→ http://www.facebook.com/IKOMAI.TOKA

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■時間貯蓄というコミュニティづくり
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中国の上海のある団地では、「時間貯蓄」という仕組みがあるそう
です。

まず自分の特技・できることを紙に書いて住民用の掲示板に貼る。
Aさんはエアコンの掃除ができる、Bさんはマッサージが得意、C
さんは英語が教えられるなどなど。

1時間サービスを提供すると、時間貯蓄の「通帳」に1時間貯まっ
たという記載がされます。貯まった時間を、今度は自分が他の人の
サービスを受けるために使える、というシステムです。

これは、単身者が増え、それにつれて孤独死が増えている事情を
背景にして生まれた仕組みなのだそうです。この仕組みにより住民
が日常的に交流するようになれば、団地がコミュニティとして成長
し、孤独死などを回避することができるのだそうです。

(参考:これからの日本のために「シェア」の話をしよう 三浦
展 著)

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■シェアしたい人たち
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「Toka!!」にしろ「時間貯蓄」にしろ、参加する人たちは
必ずしもお金の節約のためにこの仕組みを活用しているわけでは
ありません。

確かに「Toka!!」の始まりはお金の節約という面があった
そうですが、全国にこの会が広がっている理由は、「誰かとシェア
したい」という思いがあるからだと思います。シェア型の取引な
のですね。

そこには、お金を儲ける、お金を節約する、というモチベーション
とは別に、誰かの役に立ちたいというモチベーションがあります。

お金が絡むとどうしても駆け引きが生まれますが、シェア型の取引
には駆け引き不要です。そこには「役に立ちたい」という人間が根
源的に持つ善意が前提として存在しているからなのだと思います。

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■自分レベルの視点で
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自分レベルではどうでしょう?

時々、個人事業の方や社長一人で会社をやっている方からコンサル
ティングの依頼を受けます。しかし、費用面から断念されるケース
もあります。

また、メールマガジンやブログを読んで頂いている方から、「将来
起業して会社を大きくしたら、豊田さんのコンサルを受けたいです」
というお話を頂きます。

お金がネックになって契約が成立しない場合、僕がコンサルサービス
を提供する代わりに、僕が欲しいサービスを受けるような「等価交換」
みたいなことができればいいな、と思います。

あるいは、複数人に集ってもらってグループコンサルティングをする
とかもいいですよね。

これからは、多かれ少なかれ「シェア」の時代になっていくのだと
思います。独り占めするのではなく、皆と分け合う。そうするとそ
こにコミュニティができ、仲間ができ、人生がより豊かになる。

自分のサービスを“売る”のではなく、“交換する”という発想を
持ってみる。そうすることで、コミュニティが広がる。結果、経済
的にも潤うかもしれない。

そんな世の中になっていくのだと思います。

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■編集後記
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福島原発がメルトダウンしていた件で工程表の見直しがされました。
メルトダウンという言葉を事故直後に聞いたときは目まいがするほど
ショッキングでしたが、2ヶ月経った今、それが現実化したにも関
わらず、なんとなく聞き流してしまう世の中の雰囲気に戸惑います。
一刻も早く冷温停止することを願います。

愛される会社プロジェクト→ https://raymac.jp/aip

(第318号終わり)

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