名古屋の経営コンサルタント レイマック

豊田礼人ブログ「シンプルなことの繰り返し」

2009/03/16

セクシーなビジネスウーマンの戦略

マドンナが2008年に稼いだ額は2億4千万ドル。音楽アーティストとしては首位だそうです。(日経新聞 09年3月11日朝刊)

ネットでの音楽配信が普及し、CDが売れなくなっている音楽業界。
ボクも時々アップルのネット配信で曲を買い、iPodに入れて楽しんでますが、好きな曲を1曲だけ買えるので、とても経済的です。今まで、消費者は欲しくない曲もCDとして抱き合わせで買わされていたと考えると、このシステムが与える衝撃は強烈です。

しかし消費者にとっては嬉しいこのネット配信も、アーティスト側にとっては、「死活問題」です。

そこでマドンナ。

彼女は「ビジネスウーマンとして行動する」と宣言し、CDではなくツアー中心に儲ける方式へ転換しました。所属も音楽ソフトのワーナーからコンサート運営会社に移籍したとか。

マドンナ自身の公式サイトで主な曲は無料で流し、コンサートの集客手段として割り切る。そしてコンサートでは50歳とは思えぬ鍛えた肉体でパフォーマンスし、観客を大興奮させる。チケットは1枚約170ドル。少々高いが客は大満足。この方法で、しっかり稼いでいるのです。

マドンナがデビューするまでの苦労話は有名な話。大学を中退して単身ニューヨークに来た時、35ドルしか持っていなかったとか。そこから這い上がったハングリー精神が、今回のこの転換振りを支えているのかもしれません。

ネットは集客手段。稼ぐのはリアルで。

これ、一般企業にとっても重要な視点です。ネットだけで完結するビジネスモデルを成功させるのは実はとても難しい。勝ち組は資本力があるほんの一握りの企業だけです。ネットの役割は情報を発信してお客さんを集め、買う気にさせるところまで。そこから先はリアルで接触・接客して販売する。そしてネットを使ってアフターフォローし、ファン化していく・・。これが中小の会社やお店にとっては大切です。

超優秀なビジネスウーマン、マドンナ。

その環境適応力の高さは、さすが。

彼女を見ていて、「強いものが生き残るのではなく、変化するものが生き残る」というダーウィンの言葉を思い出しました。

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